仕事の失敗が怖い、不安なメカニズムと、その対処法

仕事の失敗や不安
仕事の失敗が怖い。そういったネガティヴな思いに飲み込まれた時の対処法や、相談、質問なんかも、良くいただきます。
そう、仕事で失敗したり、しかられたり。その後、それが怖くて動けなくなってしまったり、落ち込んでしまったり。次のチャレンジが怖くなる。
そんな経験、良くありますよね?
今回は、そんな状況における、心理的なメカニズムや、対処法なんかを、解説したいと思います。
失敗と不安、恐怖のメカニズム
私も先日、大井町にある、人口の波でサーフィンが出来る施設
スポル品川に行って、そんな体験、失敗からくる恐れと不安で動けなくなる事を経験してきました。
サーフィン スポル品川大井町 SPORU SHINAGAWA OIMACHI
世界的人工サーフィンブランド《citywave》がアジア初上陸!2020東京オリンピックから、新たに正式種目になるサーフィン。スポルにはドイツの世界的人工サーフィンブランド【citywave】がアジアに初上陸します。初心者向けの小さな波から、プロも楽しめるハイクオリティな波まで、波のサイズは自由自在。もちろんサーフボードやウエットスーツのレンタルも用意され、手ぶらで体験することができ、専門イ…
ここ、人口の波で、サーフィンを体験できるのですが
一回、転んで、溺れかけまして(笑)
溺れると、怖くて、次、やりたくないんですね^^;
また溺れたらどうしよう、苦しい思い、大げさですが、臨死体験はもうしたくないといった感じで
次のチャレンジはもういいなと、早く帰りたいなと思いまして^^;
同時に、子供の頃の、体育の記憶なんかも、蘇って来て^^;
みんな出来てるのに、自分は出来ない恐怖であったり、取り残される恐怖であったり^^;
恐れの原点
他の人にとっては、普通の事なのに、自分にとっては恐怖の体験になったり。
どうしても、抵抗感が出る時は、こんな感じに、恐れの原点というか、その切っ掛け、それが危ない、危険だと、認識した、記憶があります。
その不安な記憶が、体験されたときに、上手くケアされていないまま放置されていると、大人になっても追体験のように、色々な場面で思い出されるのも良くあることで。
赤ちゃんとか、子供が、知らなくて、熱いモノを触って、やけどをしたり、熱くてびっくりして、泣き出してしまう。
これなんかも、典型的な例で、痛みや怖さを体験すると、記憶に植え付けられて。
ただ、恐れの一側面としては、防衛本能なんですね。
危険な目に合わないように、自分を守るための、働いてくれる、リミッターみたいなもので。
なので、大人になって色々な事が理解、対応できるようになると、それは、そこまで恐ろしいモノとして、とりあつかわなくても、大丈夫なものでもあって。
未知の体験に対する、本能的な恐怖、不安。
この防衛反応や、恐怖は、本能的なモノでもあって。
そう、原始時代は、あらゆるものが、未知の体験で。
未知=死の可能性が付きまとうもの
既知=安心、安全なもの
という、感覚が、人類には、根強く残っているそうで。
なので、基本的に人は、恐怖を感じやすい生き物ですし。
恐怖を感じる事は、案外、普通の事でもあるんですね。
そう、恐怖や怖さは、あなたが臆病なのではなくて。
人の立派な、防衛的反応でもあって。
ただ、大人であったり、現代社会であれば、十分に対処できるものでもあって。
なので、まずは、恐怖を感じる事は、良くも悪くもなく、誰にでもある普通のこと。
こんな視線から、スタートしたいと思います。
失敗=死 という潜在的恐怖。
前述の通り、失敗=死 という本能とも結びついていて。
なので、失敗を恐れる、回避したくなる思いも、案外、人として、普通の事でもあって。
ただ、その思いがあると、前に進めなかったり、新しいチャレンジが出来なかったりすることもあるので。
そんな状況において、どうやって、恐れと折り合いをつけるか?
そんな事を、考えてみます。
恐怖や不安が伴う行動と、喜びや楽しみが伴う行動。
これ、クライアントさんが、ヒントをくれたのですが。
そのクライアントさんも、不安な時。不安で行動出来なくなる時と。
不安なく、普通に行動できる時があるとの話で、その違いを聞いてみました。
好きなアイドルにかけるエネルギーと行動。
そのクライアントさん、某アイドルグループが大好きで。
先日もある地方のコンサートにいったそうで。
ただ、行ったのは良いのですが、下調べが不十分で、主要の駅から、コンサート会場までは、かなりの距離が有り、行き方含め、途方にくれたそうなのですが。
ただ、その時は、必ずコンサートには行く、行ってる自分しか、イメージできていなかったとの事で。
結果、いろんな人に聞いたり、調べまくって、なんとか、会場にたどり着けたそうで。
仕事にかけるエネルギーと行動。
仕事の場面では、そうではなくて
結構、失敗したらどうしよう、ミスして、怒られたらどうしよう、そんな事に思いが向いてしまって。
結果、実際失敗してしまったり、上手く行かない事を経験しているとの事で。
二つの行動の違い。
色々ヒアリングを重ねて行くと、それぞれの共通項というか、特徴が見えてきまして。
不安や、恐れなく行動しているとき。
- 自信がある。
- 確信がある。
- 失敗しても誰にも責められない。
- 目的や目標がしっかりしている。
- 失敗する事を考えられないくらい、やりたい目的や、目標がある。
不安や、恐れで行動できないとき、失敗しやすい時
- 自信がない。
- どうなるか分からない不安がある。
- 失敗したら、誰かに怒られる、叱責されると感じている。
- 目的や目標が良くわからない、曖昧である。
- 失敗する事にばかり意識が向いている。
こんな感じで、分かりやすい、動機や思いの違いがありました。
これをヒントに、仕事の失敗が怖い、不安なメカニズムと、その対処法を考えてみたいと思います。
仕事の失敗が怖い、不安なメカニズムと、その対処法
失敗を誰かに監視されている、失敗する事は罪である = 死である。
こんな怖さが、不安を誘発し、チャレンジすること、行動する事を、躊躇させるのだと思います。
要は失敗に対する、罪悪感を抱えている。
これが、失敗が怖い、大きなところだと思います。
失敗の恐れから、行動に移す方法。
自分の大好きな人が、実は、自分の事が大好きで有る事を友人から聞いて、告白すれば100%OKがもらえる状況で、告白しますか?しませんか?
これが、好きかも知れなくて、確率が 50%くらい。
もしくは、全くの未知で、成功確率も不明の時、告白するか、しないか。人それぞれですが。
100%に近ければ、告白するという人が、多いのだと思います。
本当にやりたいのか、やりたくないのか?
これ、先の例えが、自分は、たいして好きではないのですが、相手は自分の事が好きで。
告白すれば100%OKがもらえるとき。告白しますか?しませんか?
ここ、結構大事で。
まずは、目の前の事、行動を起こそうとしている事に対して、それを本当に、自分はやりたいのか?やりたくないのか?
これを見極めるのが、まずは大切ですよね。
これ、本当はやりたくないのであれば、その事にNOという事がまずは大切で。
NOと言えない心理もあると思いますが、それは又、別の記事で解説するとして。ここから先は、やりたい事に対して、行動したい、けど出来ないと言うケースに対して、解説していきます。
やりたいのに動けない心理。
これは、私のサーフィン体験が良い例で。
友人のFBの投稿を見たら、凄く、楽しそうだったんですね^^
やりたくなってしまって。
で人生一度もやった事がなかったのに、やりたい気持ちが勝ったので、体験をしてきたというのが背景で。
失敗する怖さとの折り合い
私の体験の時は、参加者が多くて。
そして、結構、みんな波に乗れていて^^
そうすると、怖さが出てくるんですね
失敗したらどうしよう? 格好悪い姿を見せたくない。 自分だけできなくて恥をかきたくない、自分だけできなかったらどうしよう???みたいな。
そう、恐れと怖さの思考に、だんだん飲み込まれて行って^^;
ただ、反面、やっぱり、なんか、楽しそうなんですよね
乗れてる姿をみると、実際楽しそうですし、乗れてる感じが、気持ちよさそうで、格好良くて。
そんな感じに自分もなりたいな!
って思いも湧いてきて。
自分の在りたい姿、なりたい姿を感じてみる。
ポイントここですね。
やっぱり、不安な事、怖い事にフォーカスしていると、そちらばかりの意識が行ってしまい、他の可能性が見えなくなってしまう。
ただ、それでも、在りたい姿、こうなりたい、こうありたいって姿を感じられると、在りたい自分をイメージ出来ると、怖い思いは、消えて行って。
思いを整える大切さ
思いを整えるのが、大切なのだと思います。
そう、やりたい事、ありたい事にフォーカス出来ると、意識がそっちに向いて、それに伴った行動がとれるように、自然と、考えも整ってくるんですね。
これは、本当、仕事の現場と同じこと、同じ経験が、サーフィンという短時間の経験に集約されていましたが
何度不安になっても、何度怖くなっても、自分の在りたい姿をイメージ出来ると、そちらに向いた行動を取る事が出来て。
失敗を先取りする、怖さも体験として、取り込んでいく。
実際、一番怖かった、動けなくなりそうになったのは、溺れた後です^^;
そう、結構、慣れてないプールで波の飲まれてしまったので、溺れそうになった自分が居て。
こんな思いするなら、もう良いかな? ちょっと乗れたから、これで満足だなって。
そう、この時も、溺れる怖さ、死の不安に飲み込まれてしまって、在りたい姿をイメージ出来ない自分が居て。
これは、実は、溺れるイメージ、溺れる姿を想定していて。
ある意味、溺れる事を現実化、達成しようとしている、状況でもあって。
きっと、このままでは、又、溺れた事でしょう^^;
だから、回避する、中止、終了するという、選択も、死を回避するという意味では、間違いでは無くて。
それは、本当か? 自分にしっかり聞いてみる。
この時、どうしたかと言うと。
本当に溺れてしまうのか、溺れると怖いのか? 死んでしまうのか? しっかり感じてみました。
それを、しっかり感じてみると
- そもそも、沢山の人が経験して、安全も確認されてるこのプールでは、溺れて死ぬって考え辛い(笑)
- そもそも、泳ぎは苦手で無いし、そうそう、溺れるものでもない。
- これ、今後続けるとした場合、せっかくのチャンスでもあるから、とことん溺れる練習、波に流される練習をするのもありだなと
- 溺れる、波に飲まれる練習と、波に乗る練習、両方行えば、お得なのではないか?
という感じで、溺れる事を、正当化というか、溺れる行為、波の飲まれる行為が失敗では無くて、それも、予想の範囲内、失敗も予定にいれてしまった瞬間。前向きな、考えが生まれ。
あらたな在りたい姿、目標として、溺れる練習と、波に乗る練習を同時にしたい!
という、好奇心に変わって。
その瞬間、溺れる恐怖からは、解放されました。
あとは、失敗も沢山することで、溺れる事も大分上達して(笑) 溺れるのが怖くなくなりましたし。
実際のサーフィンも、横移動に未だ、課題はありますが、そこそこ乗れる様になって、とても楽しい経験をすることが出来ました。
仕事の現場での活用方法、実践として。
では、仕事の現場ではどうするか? どのように実践できるか?
まとめてみますね。
1. 目の前の事と真剣に向き合う。
まずは、ここですね、ポイントは 本当にやりたいのか? やってみたいのか?
こことしっかり向き合う事。これが第一歩です。
2.向き合った結果、どう在りたいかイメージしてみる。
やりたいのであれば、実際、どんな状況になりたいのか、どんな自分になりたいのか、イメージしてみる事です。
これは、似た分野や、仕事で成功している、先輩や、他の方の、成功事例を調べてみたり、動画でも、サイトでも。イメージが膨らむのであれば、実際、上手く行っている、姿を可能な限り、想定してみると良いです。
3.不安や怖さも感じてみる。
同時に、怖い事、不安なこともしっかり、感じてみましょう。
それを行った場合、何が起ると怖いのか、何が起こると失敗するのか?
そんな自分の怖さとも、とことん、向き合って見ましょう。
4.それは本当か感じてみる、先取りの失敗を計画してみる。
不安や、恐れを感じた場合、そのほとんどは、過去の別の経験や、体験から、想像している可能性が高いです。
そう、未だ、現実には起こっていない事に、今までの経験や、事象を重ね合わせて、不安になっているのです。
なので、まずは、それは、今の自分に取って、本当なのか、事実なのか、感じてみましょう。
そして、2の在りたい姿、実現したい姿も思い起こしてみて。
どちらの気持ちが強いか、より、ワクワクするか、実現したいか?
しっかり感じてみましょう。
そして、それでも、やりたい、チァレンジしたいと、感じるのであれば
失敗や、不安は、先取りしてしまって、それも計画に入れてしまいましょう。
例えば、テレアポや、新規訪問であれば
100件中、80件は、見事に断られよう。
10秒で、電話を切られる事を目標にしてみよう!
とか、こんな感じですね。
10秒で電話を切られることを失敗として、捉えていると、ショックですが。
10秒できられても、普通の事と言うか、良くある事と認識しつつ、それが80回は起るだろうと想定していれば、電話を切られても、ショックではないです。
100件中、2件、アポを取って。80件は、断られようって決めていれば
アポが取れても、断られても、想定内の経験になって。
実際、仕事の経験を積むという意味では、どちらも、ある意味必要な事ですよね^^
こんな感じで、行動と失敗を過度に結び付けない。
中立に捉えられるようになると、行動に対する不安や、恐れは、次第に無くなっていきます。
まとめとして。
殆どの失敗の恐れは、過去の失敗の痛みや、経験から来ています。
なので、過去に引きずられている事を自覚しつつ
今の自分はどうなのか? 実際は、どうしたいのか?
ここと向き合う事が、大切だと思います。
そう、過去の自分を想定して、考えている行動指針を、今の感覚に、置き換える、書き換える感覚ですね。
案外、今の感覚で置き換えてみると、やれることや、成長している部分も、沢山あります。
恐れを感じる時は、自分の棚卸のチャンス、書き換えのチャンスとして捉えて。
是非、やりたいこと、やってみたい事に、チァレンジしてみてください^^
補足)失敗の感覚については、環境からくる、要因もあります。
よかったら、こちらもお読みください。
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ライン@で色々やってますので、よろしかったら、友達申請お願いします^^
(1:1トークでも絡んでください^^)
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